綺麗なマニュアルを読んだ。
成功者の話も聞いた。
売上を上げる方法も、人を動かす技術も、一通り学んだ。
それなのに、現場が思うように動かない。
キャストとの関係は崩れる。
黒服は育たない。
売上は安定しない。
問題が起きるたびに、自分が走り回って何とかする。
もし、そんな状況に心当たりがあるなら、一度立ち止まって考えてほしい。
本当に足りないのは、知識なのか。
それとも、自分では見えているつもりの景色に、見落としているものがあるのか。
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■ 25年、現場を見続けて気づいたこと
水商売の現場では、数字だけを見ていても、本当の問題にはたどり着けない。
売上が落ちた。
その原因は何か。
キャストの努力不足か。
黒服の管理能力か。
店長の判断か。
それとも、そもそも人が力を発揮できない組織になっているのか。
数字は結果を教えてくれる。
だが、数字だけでは、そこに至るまでの人間の感情や判断、組織の歪みまでは見えてこない。
表面に現れた問題だけを処理しても、根本が変わらなければ、同じ問題は形を変えて戻ってくる。
だから俺は、目の前の出来事だけで判断しない。
何が起きたのか。
なぜ起きたのか。
その原因を生み出している構造は何なのか。
一歩引いて、そこまで見る。
それが、現場で生き残るために身につけてきた視点だ。
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■ あなたの店は、問題を解決しているのか。それとも処理しているだけなのか。
例えば、売上が落ちたキャストがいるとする。
出勤を増やさせる。
営業努力を求める。
接客を指導する。
どれも必要な場面はある。
だが、それだけで解決したことになるのだろうか。
本人の接客に問題があるのか。
客層と本人の相性が悪いのか。
店の教育が機能していないのか。
黒服が適切なフォローをしていないのか。
原因が違えば、打つべき手も変わる。
原因を見誤ったまま努力だけを求めれば、本人を追い詰めるだけでなく、店にとって貴重な人材を失うことにもなる。
これはキャストだけの話ではない。
黒服が育たない。
店長が機能しない。
組織がまとまらない。
どの問題にも、目に見える現象と、その奥にある原因がある。
目の前の問題に反応することと、問題の正体を見抜くことは違う。
この違いを理解しているかどうかで、判断は大きく変わる。
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■ 自分の盲点を見つける、3つの問い
ここで一度、自分の現場を振り返ってほしい。
1. 同じ問題が何度も起きていないか
同じ失敗が繰り返されているなら、個人の能力だけでなく、仕組みそのものに原因があるかもしれない。
2. 自分がいないと、現場は止まってしまわないか
自分が動けば解決する。
だが、自分が動かなければ解決しない状態は、本当に強い組織なのだろうか。
3. 自分にとって都合の悪い事実を、見ないことにしていないか
部下の能力不足を疑う前に、指示の出し方を疑ったことはあるか。
本人の意識を責める前に、評価基準の曖昧さを疑ったことはあるか。
自分の判断が間違っている可能性を、最初から排除していないか。
この3つに、すぐ答えられなくても構わない。
大切なのは、自分の見方が常に正しいとは限らないと知ることだ。
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■「オマエの目は俺だ!」に込めた意味
俺が掲げている「オマエの目は俺だ!」という言葉は、俺の言うことをそのまま信じろ、という意味ではない。
自分一人の視点では見えないものがある。
感情に飲み込まれているときには、当たり前のことさえ見えなくなる。
だからこそ、別の視点を持つ意味がある。
俺が25年の現場で見てきたこと、経験から考えたこと、そこから導き出した判断の基準。
それらを材料にして、自分では気づかなかった盲点を見つけてほしい。
最後に判断するのは、あなた自身だ。
誰かの答えに依存するのではなく、自分で考え、自分で判断できるようになること。
それが、この場所で伝えたいことだ。
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■ 現場の問題は、現場だけを見ていても解けない
接客の技術を学ぶことには意味がある。
人材育成を学ぶことにも意味がある。
組織の仕組みを整えることにも意味がある。
だが、それぞれを別々の知識として覚えるだけでは、現実の問題に対応しきれないことがある。
人の問題は、組織の問題につながる。
組織の問題は、経営の問題につながる。
経営の判断は、再び現場の人間に影響を与える。
すべては繋がっている。
だから、このブログでは初心者が知っておくべき基本から、夜の街のリアル、人間心理、組織マネジメント、そして現場を超えた思考法までを扱っている。
小手先の技術を否定するつもりはない。
ただ、技術を使う人間と、それを使う環境を理解しなければ、本当の意味で武器にはならない。
知識を集めるだけで終わるのか。知識を使って、現実を変えるのか。
その差を生むのは、物事を見る視点だと俺は考えている。
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■ 最後に
今のやり方で結果が出ているなら、無理に変える必要はない。
だが、同じ問題に何度もぶつかっているなら、努力を増やす前に、一度だけ考えてみてほしい。
自分は、本当に問題の正体を見ているのか。
それとも、自分が見たいものだけを見ているのか。
現場を変える第一歩は、他人を変えることでも、何か新しい技術を覚えることでもない。
自分が見ている景色を疑うことから始まる。
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この記事は、店を預かる側の視点から書いた。
もし、お前の下にいるキャストが同じように迷い、自分を責めているなら、こちらも読ませてやってほしい。
→「指名が来ないときこそ、自分の目を疑ってみてほしい」

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オマエの目は俺だ!

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