風紀という選択が、現場に落とす影。一瞬の「情熱」が、積み上げたキャリアを浸食していく現実。

【現場の眼光】(マインド・本質)

「風紀」という言葉は、夜の世界で最も耳にする、そして最も忌み嫌われる言葉の一つだ。

だが、なぜそれが「ダメ」なのか。多くの現場では、ただ規則だから、規律を乱すから、という理由で片付けられてしまう。

25年、この世界の裏側を見てきた。

私が伝えたいのは、道徳の話ではない。その選択が、あなた自身や周りにどれほどの「損失」を与えるかという、もっと現実的な話だ。

店の中で黒服とキャストが、あるいはスタッフ同士が一線を越える。

その瞬間は、二人だけの「天国」かもしれない。だが、そこから生じる歪みは、確実にフロアの空気を変えていく。

「私情」が入り込むと、プロの眼は曇る。

お気に入りのキャストを贔屓してしまったり、逆に嫉妬から冷たく当たってしまったり。そんな微かな変化を、お客様は見逃さない。店全体の信頼が、音を立てずに崩れていく。

男の嫉妬は、想像以上に根深い。

風紀から生まれる嫉妬は、現場のチームワークを分断する。協力して売上を作るべき仲間が、疑心暗鬼になり、互いの足を引っ張り合う。その犠牲になるのは、いつも店そのものだ。

残るのは、消えない不信感。

一度失った「プロとしての信用」を取り戻すには、何年もかかる。キャストの腕に残るアザ(噂話や不信感)は、いくら化粧で隠しても、現場の人間には見えてしまう。

一線を越えることは、それまであなたが必死に積み上げてきたキャリアや、仲間との絆を天秤にかける行為だ。

もし今、迷いの中にいるのなら。

その情熱が、明日もあなたを強くしてくれるものなのか、それともあなたから自由を奪うものなのか、一度だけ立ち止まって考えてみてほしい。

守るべきは規則ではなく、あなた自身の「価値」なのだから。

その葛藤も、その弱さも、すべて飲み込んだ上で。

ホール見てろよ。

オマエの目は俺だ!

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