選り好みする前に、まずスタートラインに立て。売れる可能性を自分で潰すキャストたち

キャスト向け実践

最近、現場で感じることがある。

連絡先を交換する段階から、相手を選んでいるキャストが少なくない。

金を使ってくれそうな客。

面倒なことを言わなそうな客。

自分にとって都合のいい客。

そういう相手とは積極的につながろうとする。

一方で、今すぐ大きな金を使いそうにない相手や、手間がかかりそうな相手には、最初から距離を置く。

もちろん、誰とでも連絡先を交換すればいいわけじゃない。危険な相手や、明らかに自分に合わない相手を避ける判断も必要だ。

だが、そこを履き違えていないか。

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■ まだ何も始まっていない

目の前の客が、将来どれだけの売上につながるのか。

初対面の短い時間で、そのすべてを見抜ける人間などそうはいない。

最初は大人しく見えた客が、長く付き合ううちに大切な顧客になることもある。

反対に、羽振りがよく見えた客が、一度きりで終わることもある。

人間関係は、最初の印象だけで完成するものじゃない。

それなのに、まだ関係すら始まっていない段階で「この客は使わない」と決めてしまう。

それは見極めじゃない。

見極めるための材料を集める前に、可能性を自分で捨てているだけかもしれない。

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■ 楽に稼ぎたい。その気持ちはわかる

誰だって、少ない労力で大きな結果を得たい。

面倒な客より、気前のいい客。

気を遣う相手より、気楽に接することができる相手。

そう考える気持ち自体は、否定しない。

問題は、楽に稼げる相手を探すことが目的になり、稼ぐために必要な経験まで避け始めることだ。

相手を知る。会話の中から興味を探る。自分との相性を確かめる。次につながる可能性を考える。

こうした積み重ねをせず、最初から条件のいい相手だけを求める。

それで結果が出なければ、客が悪い、店が悪い、環境が悪いと考える。

だが、本当に見直すべきなのは、相手を選ぶ自分の判断基準じゃないか。

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■ 選ぶ権利と、選べる実力は別物だ

もちろん、キャストにも客を選ぶ権利はある。

ただし、選ぶことと、選べるだけの実力があることは別の話だ。

自分の接客を磨き、相手を理解し、関係を築く経験を重ねたうえで選ぶのか。

それとも、面倒そうだから、使わなそうだからと、可能性を確かめる前に切り捨てるのか。

同じ「選ぶ」でも、中身はまるで違う。

前者は戦略だ。後者は、ただの思い込みかもしれない。

そして厄介なのは、経験の少ない人間ほど、自分の判断が正しいのかどうかを検証する材料も少ないことだ。

経験を積まない。判断材料が増えない。だから、今ある印象だけで判断する。

その繰り返しでは、見極める力そのものが育たない。

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■ スタートラインに立たなければ、勝ち負けもない

最初からすべての客を大切な顧客に変えろ、という話じゃない。

相性もある。時間にも限りがある。自分を守るための線引きも必要だ。

だが、何も始めていない段階で、結果だけを求めることはできない。

接点をつくらなければ、関係は始まらない。

関係が始まらなければ、相手を理解する機会も生まれない。

理解する機会がなければ、判断の精度も上がらない。

それなのに、最初から楽に結果を出せる相手だけを求める。

それは戦略なのか。それとも、失敗する可能性から逃げているだけなのか。

一度、自分に問いかけてみてほしい。

客を見極めているつもりで、実は自分が努力しなくて済む相手だけを探していないか。

売れるキャストは、誰にでも媚びる人間じゃない。

相手を知り、可能性を見極め、時間と労力をどこに使うかを判断できる人間だ。

だが、その判断力は、最初から身についているものじゃない。

現場で経験を積み、失敗から学び、自分の目を鍛えることで磨かれていく。

選ぶのは、それからでも遅くない。

スタートラインに立つ前から、勝てる相手だけを探すな。

まず相手を見ろ。可能性を見ろ。そして、自分の目が本当に確かなのかを疑え。

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この記事は、キャストの視点から書いた。

同じ「選ぶ」という話を、黒服の立場から書いたものもある。現場でお前を見ている人間が、何を悩み、何を恐れているか知りたいなら、こちらも読んでみてほしい。

→「【戦略編】キャストに何も言えない黒服へ。お前は何を恐れている?」

【戦略編】キャストに何も言えない黒服へ。お前は何を恐れている?
キャストが客を選ぶ。自分にとって都合のいい相手とは連絡先を交換する。面倒そうな相手や、すぐに売上につながりそうにない相手とは、最初から関係を築こうとしない。もちろん、誰とでもつながればいいわけじゃない。危険な相手を避ける判断も必要だ。だが、…

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オマエの目は俺だ!

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